この日記の続きです
生まれて初めての雨漏りの経験。
最初はトトロの家みたい!と思ってバケツを置いてみたりしたが、ぽたぽたというレベルではなく、蛇口から出す水ぐらいのスピードで雨が漏れるため、我々夫婦はすぐにはしゃぐのをやめた。
梅雨の時期だった。毎日天井からすごい量の水が出てくる。
私たちはたまらず大家さんに電話した。大家さんからは
「ごめんなさいね!すぐに業者を呼ぶから!」
と返答をいただき、ほっと胸をなでおろした。
が、一向に業者が来ない。
我々は待った。
1日たち
1週間経ち
1か月がたち
梅雨が終わり、季節は夏になった。
ついでにリビングに元々ついていた天井はめこみ式のエアコンも壊れていることが発覚し、我々は別の部屋にあるエアコンから出る冷風を扇風機で送り込むという手法で暑さをしのいでいた。
私たちは大家さんに電話をした。
「すみません、雨漏りが治っていないのに加えてエアコンが壊れていて。」
新しくエアコンを買って取り付けていいか?と聞いたところ大家さんは
「いいよいいよ!買わないで!全部うちがやっちゃうから!ちょっと待ってて!」
と言ってくれた。優しい。我々はほっと胸をなでおろした。
が、一向に業者が来ない。
1日たち
1週間経ち
1か月が経った。
雨漏りはもう慣れっこだ。
慣れたと同時にキッチンだけではなく、トイレからも雨が漏れ始めた。
でも大丈夫。我々は慣れている。
しかもこの家、雨漏りする部分の日当たりが猛烈に良く、雨の翌日には天井が乾いてしまい、カビが生えないという奇跡なような物件だった。
その間何度か大家さんに電話をしたが一向に業者が来る気配はなかった。
我々も我々で「雨漏りとエアコンが壊れている意外問題なく住めてるしまあいいか!」と考えていた。
秋を過ぎ、季節は冬になった。
この時我々は家のどこかから強烈な風が吹いていることに気付く。
裏口である。
我が家はマンションなのだが、少し不思議な作りをしており裏口がある。
その裏口のドアが、明らかにドア枠よりも小さいのだ。
サイズが合っていないため隙間が上下左右に2センチずつぐらい空いており、そこから猛烈な隙間風が口笛のような音を鳴らして入ってくる。
寒い。寒すぎる。
エアコンが壊れているのでこたつをマックスに稼働させて寒さをしのいだ。
隙間を塞いだ。ありとあらゆる手段を使った。
ホームセンターでドアの隙間に詰めるスポンジを買ったが、購入できるどのサイズよりも隙間がデカく、結局スポンジを何重も貼り付けた。
何もしていないのに家がどんどん壊れていく。
大家さんに電話する。業者はやってこない。
「自分で業者を呼んで修理しますよ!」と大家さんに提案しても「待って」と言われてしまう。
言われなくてももうかなり待っている。
そうしている間に1年経った。
余談だがこの1年の間にエレベーターのドアが開いたまま閉まらなくなったり、逆に開かなくなったりなどしたが、もう気にならなかった。
私たちは強くなった。
なんならドアの隙間、エアコン、雨漏りを含め、この家に愛着を持っていた。
この家、なぜか猛烈に魅力のある本当にいい家なのだ。
そんなある日
夫とテレビをみて寛いでいたところ
バチーン!!!
このドアは引っ越し前の内見で、既に立て付けが悪く「入居までにここだけ直してください」と唯一お願いしていた場所であった。
「私達が壊した!?」と思い、焦って業者を呼んだところ
「蝶番が何十年も前のやつだから錆びて劣化して外れたんだね、入居前に点検とかしなかったのかな…?」
そんなハズはない…入居時、たしかに大家さんには「ドアは直しておいたよ」言っていた…。
あれ…あれもしかして嘘だったのかな…
この瞬間私たちは思った
ちょうど猫と犬の生活空間をもっときっちり分けたいと考えていた時だったので、色々なマンションや一軒家を内見した。
来る日も来る日も…
雨の日も、風の日も…
そして結果色々あって
家、買っちゃいました!
家、買っちゃいました!!!
これからどうなっちゃうんだろ!
でも雨漏りしない家最高です!
ありがとう今まで住んでいた家!さようなら今まで住んでいた家!
めちゃくちゃいい家だったから雨漏りだけはなおしてもらうんだよ!
というわけで結婚してから3年間で通算3回引っ越しました。もう一生引っ越したくないのでこれからも頑張ります。
今日はここまで。じゃあの!
もう雨漏りしない家
3か月だけ住んで泣きながら引っ越しをすることになった家
コメント
コメント一覧 (4)
色々問題あって一年も耐えられるのは凄いっすw
一軒家ならいっちゃんの他にも猫様を飼えますね
バンザイ🙌
私には耐えられん!
それにしても一回目の引越しの理由が気になりすぎる🙄(下世話ですみません)