それは出産予定日12日前の事であった。
早朝、臨月で頻尿だった私はトイレに行き、本当になんとなく「もうすぐ予定日だしな」と思って股間にナプキンを当ててトイレを出た。
その後寝室に戻って布団に入った瞬間、何か温かいものが股間を包む。
あ…コレ破水だ…
この時朝6時50分。
ナプキンをつけていてよかったと思う気持ちと、「破水じゃん!」という気持ち、予定日よりもかなり前じゃないかという気持ちと、夫に報告しなくてはという気持ちが混ざり合い若干テンパる。
自分の状況を冷静に判断しようと思って意識的にお腹にギュッと力を入れると羊水が出てくる。いや、羊水が出てくるって何。怖すぎる。

急いで夫を起こすと夫が「え!?どどどどどうする!?僕が病院に電話かける!?!?!?」とテンパりながら動物園の熊みたいに部屋をぐるぐる歩き始めた。
病院からは検診の時に毎回「陣痛や破水があればひとまず妊婦本人から連絡をください」と100回ぐらい言われていたのでその事を伝えると「忘れてた…そうだよね…」と言いつつまた熊のように家中をソワソワ歩く夫

確実に私の50倍ぐらいテンパっている。
だめだ…私がしっかりしなくちゃ…
取り敢えずタクシーアプリでタクシーを呼ぶ役を夫に任せ、私は病院に電話をした。
病院に電話をすると「すぐに来てください」とのこと。
妊娠するまで知らなかったのだが、陣痛からではなく破水から出産が始まる場合、赤ちゃんのいる場所と外の世界が繋がってしまい、雑菌などが赤ちゃんのいる場所に入ってしまうリスクがあるために緊急入院になってしまうらしい。

電話を切り終わり、突然決まった入院にこれまた少しテンパる。

犬猫と離れる事が死ぬほど寂しくなってしまい泣いてしまった。
世はまさに大コロナ時代、病院は厳重にウイルスをシャットアウトする必要があり今回の入院は立ち合いも面会も無しなのだ。
覚悟をしていたつもりだったが、通常分娩だと5日、帝王切開だと8日の入院が必要となる。
上手くいっても最低5日間は夫とも犬猫とも会えなくなると思うと急に心細くなった。
ちなみにこの日の翌日は夫のバンドが1年の休止から復活する結構特別な日で、「被らなければいいよね〜」という話をずっとしていたのだが、見事に被った。
夫は「絶対絶対絶対かぶると思ってた!僕たちの子供だから!タイミング絶対そういうのに被せてくると思ってた!!!」と呟きながらタクシーがやってくるまでずっと部屋の中を練り歩いていた。

タクシーに乗り込むと運転手さんも察してくれており、家から徒歩4分ぐらいの距離に病院があるにもかかわらず丁寧に送迎してくれて、降りる際も「元気な子を産むんだよ!」と言ってくれた。緊張で涙腺がバグりまくっている為に運転手さんの親切さが嬉しくてまた泣く。
前述した通り夫は面会も立会もできないため、夫とも産科の手前で別れることに。
生まれかこの方32年、私は結構冷静な性格をしていると自己診断していたのだが、夫と離れることにマジでえげつないぐらい心細くなってしまい別れ際に号泣してしまった。今この記事を書きながら自分の行動を振り返っているが全然冷静ではなくて驚いている。
〜入院〜
緊急でPCR検査をして、股間から出ている水が羊水であると確認を取り、お医者さんが指で内診してくれた。

痛すぎて「ギャア〜ッ」と叫んでしまった私に、お医者さんは「今からもっと痛い思いをするんだから…」と言ってきて「なるほど」と一瞬納得したがよくよく考えると痛い時間は無ければないほどいいに決まっている。
この内診、間違いなく絶対に必要な痛みであることは理解しているが、もう少しなんとかすることはできないのだろうか…?

この時破水はあったが陣痛は来ていない状態。
とりあえず1日目は抗生物質を体内にいれつつ様子見をする事になった。
「今日陣痛が来なければ明日促進剤か帝王切開だねー!」と言い医者は颯爽と去って行った。
「どっちも痛いだろうし怖いなぁ」「でも今日か明日には産まれるのか!どんな感じで感想を書こうかなー」などと呑気に考えていたが甘かった。
ネタバレをすると私はこの後4日間、子供が産まれずに地獄を見ることとなる。

無事に入院していろんな書類にサインをしたり、仕事先の人や友達に緊急入院になったと報告したり、説明を聞いたりでバタバタしたりしたらあっという間に昼になった。
昼食を食べると途端にやることがなくなる。
破水するとできるだけ安静にしておかなければならないため、ベッドで横になるしかない。

暇になると怖くなって色々な出産に関する記事を検索し、勇気を出したり怖くなったりという今心配したって完全にどうにもならない行為をし続けてしまう。
絶対に乗らなければならないジェットコースターの順番待ちをしているような気分だ。
タイミングよく隣の個室にも妊婦さんが入院してきたらしく「いたーい!」という声が聞こえてきた。
仲間だ!と思い嬉しくなる。がんばれがんばれー!
そんな感じで隣の声に耳を澄ませたり、検索をしたりうとうとしたりしているうちにあっという間に夜になってしまった。
結局陣痛は一ミリも来ず。検査のたびに羊水がダバダバ出てくるのみ。
「子宮口は多めに見積もっても1センチ開いてるか開いてないかですねー」と言われ絶望した。
アホな私でも知っている。赤ちゃんを産める子宮口の広さは10センチだ。まだまだ先は長い。
今日は出産の12日前だもんね…そりゃ開かんわな…などと自分を納得させる。

破水すると感染リスクがあるためにお風呂に入ることができない。産院は赤ちゃんに合わせて気温が高めに設定されているので汗をたくさんかいてしまった。風呂、入りたすぎる。
夫に会いたい。犬と猫にもだ。
寝る前に隣の部屋から赤ちゃんの声が聞こえてきた。「私より後に入院してきたのに早くてすごい!」と感動。同時に少しだけ気持ちが焦る。
私無事に産めるのかしら。
人によってお産のスピードは当たり前にまちまちに決まっているのに人と自分を比べて少し辛くなる。
結局消灯時間まで陣痛は全く起こらず、この日は諦めて寝ることになった。
2日目レポに続く
早朝、臨月で頻尿だった私はトイレに行き、本当になんとなく「もうすぐ予定日だしな」と思って股間にナプキンを当ててトイレを出た。
その後寝室に戻って布団に入った瞬間、何か温かいものが股間を包む。
あ…コレ破水だ…
この時朝6時50分。
ナプキンをつけていてよかったと思う気持ちと、「破水じゃん!」という気持ち、予定日よりもかなり前じゃないかという気持ちと、夫に報告しなくてはという気持ちが混ざり合い若干テンパる。
自分の状況を冷静に判断しようと思って意識的にお腹にギュッと力を入れると羊水が出てくる。いや、羊水が出てくるって何。怖すぎる。

急いで夫を起こすと夫が「え!?どどどどどうする!?僕が病院に電話かける!?!?!?」とテンパりながら動物園の熊みたいに部屋をぐるぐる歩き始めた。
病院からは検診の時に毎回「陣痛や破水があればひとまず妊婦本人から連絡をください」と100回ぐらい言われていたのでその事を伝えると「忘れてた…そうだよね…」と言いつつまた熊のように家中をソワソワ歩く夫

確実に私の50倍ぐらいテンパっている。
だめだ…私がしっかりしなくちゃ…
取り敢えずタクシーアプリでタクシーを呼ぶ役を夫に任せ、私は病院に電話をした。
病院に電話をすると「すぐに来てください」とのこと。
妊娠するまで知らなかったのだが、陣痛からではなく破水から出産が始まる場合、赤ちゃんのいる場所と外の世界が繋がってしまい、雑菌などが赤ちゃんのいる場所に入ってしまうリスクがあるために緊急入院になってしまうらしい。

電話を切り終わり、突然決まった入院にこれまた少しテンパる。

犬猫と離れる事が死ぬほど寂しくなってしまい泣いてしまった。
世はまさに大コロナ時代、病院は厳重にウイルスをシャットアウトする必要があり今回の入院は立ち合いも面会も無しなのだ。
覚悟をしていたつもりだったが、通常分娩だと5日、帝王切開だと8日の入院が必要となる。
上手くいっても最低5日間は夫とも犬猫とも会えなくなると思うと急に心細くなった。
ちなみにこの日の翌日は夫のバンドが1年の休止から復活する結構特別な日で、「被らなければいいよね〜」という話をずっとしていたのだが、見事に被った。
夫は「絶対絶対絶対かぶると思ってた!僕たちの子供だから!タイミング絶対そういうのに被せてくると思ってた!!!」と呟きながらタクシーがやってくるまでずっと部屋の中を練り歩いていた。

タクシーに乗り込むと運転手さんも察してくれており、家から徒歩4分ぐらいの距離に病院があるにもかかわらず丁寧に送迎してくれて、降りる際も「元気な子を産むんだよ!」と言ってくれた。緊張で涙腺がバグりまくっている為に運転手さんの親切さが嬉しくてまた泣く。
前述した通り夫は面会も立会もできないため、夫とも産科の手前で別れることに。
生まれかこの方32年、私は結構冷静な性格をしていると自己診断していたのだが、夫と離れることにマジでえげつないぐらい心細くなってしまい別れ際に号泣してしまった。今この記事を書きながら自分の行動を振り返っているが全然冷静ではなくて驚いている。
〜入院〜
緊急でPCR検査をして、股間から出ている水が羊水であると確認を取り、お医者さんが指で内診してくれた。

痛すぎて「ギャア〜ッ」と叫んでしまった私に、お医者さんは「今からもっと痛い思いをするんだから…」と言ってきて「なるほど」と一瞬納得したがよくよく考えると痛い時間は無ければないほどいいに決まっている。
この内診、間違いなく絶対に必要な痛みであることは理解しているが、もう少しなんとかすることはできないのだろうか…?

この時破水はあったが陣痛は来ていない状態。
とりあえず1日目は抗生物質を体内にいれつつ様子見をする事になった。
「今日陣痛が来なければ明日促進剤か帝王切開だねー!」と言い医者は颯爽と去って行った。
「どっちも痛いだろうし怖いなぁ」「でも今日か明日には産まれるのか!どんな感じで感想を書こうかなー」などと呑気に考えていたが甘かった。
ネタバレをすると私はこの後4日間、子供が産まれずに地獄を見ることとなる。

無事に入院していろんな書類にサインをしたり、仕事先の人や友達に緊急入院になったと報告したり、説明を聞いたりでバタバタしたりしたらあっという間に昼になった。
昼食を食べると途端にやることがなくなる。
破水するとできるだけ安静にしておかなければならないため、ベッドで横になるしかない。

暇になると怖くなって色々な出産に関する記事を検索し、勇気を出したり怖くなったりという今心配したって完全にどうにもならない行為をし続けてしまう。
絶対に乗らなければならないジェットコースターの順番待ちをしているような気分だ。
タイミングよく隣の個室にも妊婦さんが入院してきたらしく「いたーい!」という声が聞こえてきた。
仲間だ!と思い嬉しくなる。がんばれがんばれー!
そんな感じで隣の声に耳を澄ませたり、検索をしたりうとうとしたりしているうちにあっという間に夜になってしまった。
結局陣痛は一ミリも来ず。検査のたびに羊水がダバダバ出てくるのみ。
「子宮口は多めに見積もっても1センチ開いてるか開いてないかですねー」と言われ絶望した。
アホな私でも知っている。赤ちゃんを産める子宮口の広さは10センチだ。まだまだ先は長い。
今日は出産の12日前だもんね…そりゃ開かんわな…などと自分を納得させる。

破水すると感染リスクがあるためにお風呂に入ることができない。産院は赤ちゃんに合わせて気温が高めに設定されているので汗をたくさんかいてしまった。風呂、入りたすぎる。
夫に会いたい。犬と猫にもだ。
寝る前に隣の部屋から赤ちゃんの声が聞こえてきた。「私より後に入院してきたのに早くてすごい!」と感動。同時に少しだけ気持ちが焦る。
私無事に産めるのかしら。
人によってお産のスピードは当たり前にまちまちに決まっているのに人と自分を比べて少し辛くなる。
結局消灯時間まで陣痛は全く起こらず、この日は諦めて寝ることになった。
2日目レポに続く


コメント
コメント一覧 (12)
早く赤ちゃん出てきてーーー
風呂入りたすぎるに笑ってしまいました😂
ノンアルコールのウェットティッシュとか。。
あと産院にシャンプー台(シャンプー、ドライヤーまでしてくれるサービス)あればめっちゃ嬉しいのにそれなかなか無い。。
いや、七日間、看護師さんが赤ちゃん見守ったり洗ってくれるだけでだいぶ助かってますけどね、、
お産後はマジで(汗臭い。風呂入りたい。頭痒い)やから。せめて車椅子で移動して近くの美容院まで行ってシャンプードライヤーだけしてくれ、ってやりたかった。。
それくらいつらい。
ホンマにお疲れ様でした。。
私の時は、予定日の健診で陣痛来なくてどうしようってなってたんですけど、ちょろっと出ていたらしくて内診中に担当医が「これ…羊水じゃないよね…?」で調べることになって実際に羊水でした。
促進剤使っても出てこなくて、結果帝王切開でしたがそこまで3日ぐらいかかりました。
入院中、特に帝王切開だとシャワーの許可がなかなかおりなかったので、看護師さんに言うと濡れたタオルを持ってきてくれました。
実家と夫からは洗わないシャンプーとビオレのボディタオル?を差し入れてもらいました。でも体のかゆみとかあったりで辛いですよね、ご出産お疲れさまでした。
改めて原田さんもお子様も旦那様もお疲れさまでした!
3人と3匹のご家庭にたくさんたくさん楽しいこと、幸せなことがありますように🌸
確かご実家?でいっちゃんと過ごしていたのに
気づけばバッくん、とこ、ぎが、赤ちゃん、と家族が増えてて何だか涙が出てきました。
大所帯で暖かい家族の姿が眩しいです(感涙)
出産レポ続き楽しみにしています、、!!!
陣痛を待ってる間はもうすぐ会えるという期待と、それを上回る不安が共存しますよね。。
こんなすぐ更新を再開していただけるとは…!
私は何かする余裕なんてなかった気が
嬉しいし楽しみですが、お身体無理はされず☺️
でも本当に楽しみにしています!
コロナ対応で立ち会い面会もできない、一日誘発剤飲んでも陣痛ほどの痛みは来ず、ただ待つ時間になんだか急に不安で心細くなっていました…。ふとちあきさんのレポを思いだし、読み返して、私だけじゃなかったー!と勇気を貰えました。
これから始まる出産の痛みを考えると恐怖に襲われますが、なんとか頑張ろうと思います。
ちあきさんも産後の体、ご自愛ください!