1、2日目はこちらから



〜3日目〜

この日は日曜日だったのでお医者さんも看護師さんも少人数。

前日と同じく促進剤をもう2パック分投入することになった。

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デジャブか?


大体の流れは2日目と同じで、点滴中全く陣痛が来ない。

投入から6時間ほど経ってようやく効いてくるが、昨日よりも痛みが少ない。焦るぜ

そして自分の体だからわかる。今日もこの調子なら絶対産まれない。

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お昼ごろ、隣の隣の部屋にもう一人妊婦さんが入院してきたらしい。

個室同士で顔は見えないが仲間ができた気がしてすごくうれしかった。


しつこいようだがとにかくNSTと点滴で身動きが取れず、ただでさえ回らない頭に拍車がかかり「もしかして私だけこのままここで一生子供を産む事なく過ごす事になるのでは?」と疑心暗鬼になる。

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そんな訳ないのだ。少し考えればわかる。少なくともこの施設は赤ちゃんを体内から出すために存在している。


促進剤を打つ期間は本当に終わりが見えず「何日後に産まれるのか」などの指標や、コロナのせいで立ち会ってくれる家族も何もかもが無いため、不安感と持て余した時間で勝手にネットで情報を集めては勝手に不安になることしかできなかった。


そしてこの記事はそうやって焦って検索をかけている未来の同志に向けて書こうと思った。

赤ちゃん出てこないの超焦るよね。めっちゃ安心して欲しいネタバレなんだけど私は明日も促進剤を打つことになるよ。

つまり今日のブログでも子供は出てきません。


〜17時ごろ〜

点滴2本を打ち終わるが変化なし。子宮口3センチ。開かねえ〜!

今日の点滴もこれでおしまいだ。看護師さんからも今日はゆっくり過ごしてくださいと言われてしまった。めげそう!!!

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空が綺麗で腹が立ってきたな…


が、NSTと点滴を外してもらった18時ごろから急に陣痛がやって来た。

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生理痛のような痛みが210分間隔で来る。嬉しい!痛い痛い!でもまだ全然耐えられる!

陣痛って産むまでの間ずっと痛いものだと思ってたんだけど休憩時間があるんだよね。

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1分陣痛、2〜10分ランダムで休憩…という感じだった


とりあえず痛い時はめちゃくちゃ深呼吸をする事で痛みを紛らわせる。そうするといいってネットで見たから。

ナースコールで陣痛が来たことを伝えるも「その感じだとまだまだですね」私のお腹にささっとNSTを装着してすぐに部屋から出て行ってしまった。

そうか、よく考えたら陣痛が来たからといって看護師さんが患者1人にベタ付きする訳ないよなめちゃくちゃ孤独じゃん


〜夜10時〜

陣痛はどんどん強くなり間隔を縮めていくが、日曜で看護師さんが少なく、見回りが全くこない。

気を紛らわせる方法を色々試してみたが、痛みで頭が回らず陣痛間隔を計るアプリで自分の陣痛を記録することぐらいしかできなかった。

が、挨拶にきてくれた初対面のベテランっぽい夜勤の看護師さんに「そんなもん計っても意味ないからやめな!」と言われてしまった。私だってやめられるもんならやめたい。

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また、胎動が激しすぎるためにNSTで計っていた赤ちゃんの心音がすぐに測定できなくなってしまうようで、「動かないでもらっていい!?」と注意されてしまった。

いくら現在ニコイチだからといって私に胎児を止めることはできない。なぜなら別々の個体だからである。

あとできればもう少しだけ優しくしてほしい。私ってゆとり世代だから


気づけば深夜0時を回っていた

病室は新生児に合わせて暖かく設定されており汗をかく。私は2日前から感染予防のためにお風呂禁止。運動してないのに暑くて暑くて仕方ない。

いきむと羊水が出る。全身体液まみれである。気持ち悪いし痛いし孤独だ。

立ち会いがないのがこんなに心細いとは


不思議だったのが陣痛中は痛くて23分ワーッ!と目が覚めるのだが

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きていない間の210分は猛烈に眠い。と言うか寝てしまう。

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ただ、横になると痛みが倍増するため、床の上にヤンキー座りをしたりあぐらをかいたりして陣痛の隙間に気絶のように眠った。それを18時から朝の6時まで一人で続けた。

夜中に1度だけベテラン看護師さんが見にきてくれたが「床は汚いからベッドで寝たほうがいいよ」とだけ言い残し去っていってしまった。あたしゃ別に好きで床に座ってるわけじゃないよ!!!


なんだか余計に寂しくなってしまい野良猫に想いを馳せる。

野良猫はすごい。一匹っきりで赤ちゃんを何匹も産むんだから。

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私は病院に来てこのざまである。なんて野生に適していないんだろう…。

ここがサバンナだったら私は確実に死んでいる。


痛みで苦しむ時間と気絶を繰り返していると朝日が登ってきた。

眩しいまた1日が始まってしまった

夜勤のベテラン看護師さんが「ほったらかしてごめんねー!」と言いながら部屋に入ってくる。なによ!なんか昨日より優しいじゃないの!

これは推測なのだが、恐らく私が入院前に書いたバースプラン(どういうふうに産みたいかをお医者さんに伝えること)にでかい文字で「立ち合いがないのが心細いのでとにかく優しくしてほしい」と書いていたのを読んでくれたのだと思う。もっと早く読んで欲しかった。


しかし夜勤は特に人が少なそうだし忙しいに決まってるので仕方ない。これはマジで仕方ないことなのだ。

「大丈夫ですよ」と伝えたところ食い気味に「昨日入院した人がお産しちゃって」と言われて心がぽっきり折れて泣いてしまった。

でも羨んでも意味がないし、とてもめでたいことなので「良かったです!めでたいですね!」と言いながら泣いた。


「あら、アンタ前向きねー」と言われたがそんなんじゃない。

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自分の心の保身のために取り繕っただけである。本当は夜の間に産めなかったことが悔しかったし、産まれたと聞いて羨ましかった。


隣から2つの赤ちゃんの声。

朝の検診で子宮口が3センチと言われてまた心が折れる。

せっかく夜中中頑張ったのに全然開いてない!めげちゃいそうだ。


次回、地獄の4日目へ続く